緑化を検討している際に
「緑化に興味があるけれど、実際どれくらいの費用がかかるの？」
という疑問があるかと思います。
実際には、施工現場の状況や内容によって費用は大きく変わります。

今回は「緑化」の費用がどのようなことで変動するのかを解説いたします。

費用に違いが出る理由

どのくらいの範囲で緑化を行うかによっても費用は変わります。
大きな規模で壁面や屋上を緑化する際には大きなコストがかかります。

１平方メートルあたり（2022年1月現在でリサーチした平均額）

屋上緑化	8,000円〜30,000円　（税別）
壁面緑化	50,000円〜 250,000円（税別）

費用に差が出る原因は、主に以下のことが挙げられます。

・施工する場所の状況
・導入するシステムの種類
・植える植物の種類や数
・施工期間
・メンテナンスの有無

それぞれを解説いたします。

・施工する場所の状況

新しく建設する建物であれば設計段階で緑化計画を進めることが可能ですが、既存の建物に緑化を施す場合は、その建物が緑化の施工に適しているかどうか、建物自体を点検する必要があります。

点検の結果、緑化をおこなう工事の負荷に耐えられないのであれば、建物への補強工事が必要になり工事費用が発生します。
このほかにも、施工場所によっては、地上から屋上に荷物を運ぶ際に、クレーンを利用するなどの荷揚げのための費用が発生することもあります。

・導入するシステムの種類

導入する緑化のシステムの種類や規模によっても費用が変動します。
例えば屋上緑化では、軽量であり土壌の層厚が薄くても植物が生育ができる「薄層緑化システム」などや、人間が植物に水やりをせずに自動で水がそそがれる「自動灌水システム」というものなどがあります。

壁面緑化では、プランターやネットを設置するかどうかによっても変わります。

・植える植物の種類や量

まず生の植物を植えるのか、フェイクグリーンを使うのかで大きな違いがあります。
フェイクグリーンは初期費用と、劣化したときに入れ替えが発生しますが、基本的にメンテナンスは必要ありません。
それに対し、生の植物はメンテナンスなどの費用も発生するため、高価になります。
植物の種類に関するコスト対策として、目立つ場所には鮮やかな花などを選び視線を集め、目立たない場所には、低コストの草木を植えるといった方法もあります。

施工面積が広くなると、使用する植物の量も増えるのでその分費用もアップします。

施工期間

建物の高さや施工面積、導入するシステムによって施工期間は変わります。
施工期間が長くなるほど、その分の機材費や人件費もかかるため、費用がアップします。

・メンテナンスの有無

施工完了後も定期的なメンテナンスが必要になることが多いです。
植物への生育のために水や肥料を与えることや、美しい景観を守るために清掃も必要です。
潅水システムや使用している場合は、定期的な点検や場合によっては修理が必要になることもあるでしょう。
緑化を検討している場合には、メンテナンスの方法や頻度を確認しておくと安心です。

まとめ

緑化の費用は、施工状況や内容によって変動します。
助成金制度を行っている自治体もあるため、緑化を検討されている場合には、確認をされてみることがおすすめです。助成金を上手に活用して、緑化の導入費を抑えることも可能になります。

ちなみに、東京都では屋上緑化についての助成金制度などは行っていません。
「一般財団法人東京都公園協会」では、東京都都市緑化基金による助成制度を行っているので、ぜひ利用の検討をしてみるとよいでしょう。

・公益財団法人 東京都公園協会「東京都都市緑化基金」

http://www.tokyo-park.or.jp/profile/promotion/index.html

緑化の導入をご検討の場合、コストパフォーマンスの良い方法や、最適な方法についても、緑化業者へ相談されてみることがおすすめです。

弊社でも、緑化に関するご相談を承っております。
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