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緑化対策の種類

「緑化」と聞くと「植物を植える」というイメージが浮かんでくるかと思います。私たちの身近な場所での取り組みから、地球規模の環境問題に取り組むスケールの大きいプロジェクトまで、「緑化」の幅は広いということをご存知ですか?今回は「緑化」の種類についてお伝えします。

身近な場所の緑化


私たちが生活する中で関係する「緑化」をご紹介します。

①道路や歩道の緑化

街路樹、中央分離帯、車道と歩道の境目の植栽など、人と車の交通を分けて安全を図るために植物を植えます。

その他にも、運転手の視線を誘導する目的として走行路線に沿って植栽したり、植物があることで対向車のライトの眩しさを軽減させる役割もあります。

歩道緑化 三光社

②外構緑化

外構とは建物の外の空間を指します。代表的なものは「駐車場の緑化」です。

駐車場はアスファルトやコンクリートで施工することが多いと思いますが、緑化することで植物が地面の高温化を防ぎ、停めてある車の車内温度の上昇を抑えることができます。

また、駐車場同様に学校の校庭にを植えて地面の温度上昇を抑えたり、強風で砂埃が舞うことを抑える効果も期待できます。子供たちが転んでも衝撃を緩和してくれる効果もあるようです。

個人のお庭に草花や樹木を植えてガーデニングを楽しむことも「緑化」の一つと考えられそうです。緑を増やすことで、見た目からの癒し効果も得ることができます。

建物の緑化


・屋上緑化

建物に施す緑化で代表的なものとして屋上緑化があります。ヒートアイランド現象対策として注目されている緑化の一つです。植物による断熱効果があり、室内温度の上昇を抑制しエアコン等の節電効果が期待できます。

・壁面緑化

もう一つ、建物の外壁を緑化する壁面緑化があります。暑い夏に向けて朝顔やヘチマなどでグリーンカーテンを作り、窓の遮熱対策をするお宅もあるのではないでしょうか?

壁面緑化はツル性の植物を壁の下から上へ成長させたり、逆に上から下へ這わせて壁を覆っていくパターンがあります。断熱保温効果があり、都市部の建物を緑化する手法として注目されています。

壁面緑化 三光社

・室内緑化

人々が快適に過ごすことを目的に建物の内部を緑化する室内緑化というものもあります。多くの人が集まるような大規模施設等のエントランスに植栽を施しているのを目にしたことがあるのではないでしょうか?また、個人のお宅でも観葉植物などをお部屋に置くことで安らぎや癒しをもたらす効果があり、これも緑化の一つになります。

自然保護のための緑化


自然保護を目的に植林や植樹をおこなうことも「緑化」の一つになります。山地や河川の大規模工事などで人工的に自然を壊した場所に緑を増やすこともあります。

また、野生の動植物が安定して生息できる「生物生息空間」を確保する目的として、ビオトープと呼ばれる自然環境を建物の屋上に作ったり、学校や公園内に作るケースも緑化の一つと考えられます。

更にスケールが大きいものでは地球温暖化対策として、砂漠などの植物が生えづらい環境に緑を増やす緑化プロジェクトがあります。

まとめ


いかがでしたか?緑化には様々な種類や規模があることがお分かりいただけたと思います。自然環境を保全し修復することは、私たちがこの地球上で快適に生活するために必要なこと。まずは自分でもできる「緑化」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?