お知らせ

INFORMATION

Scroll

緑化の注意点

「緑化」を導入する際には注意しなければならないことがあります。施工が始まってからトラブルにならないようにするためにも注意点を知っておくことは大切です。


今回は「屋上緑化」「壁面緑化」「駐車場緑化」の注意点をお伝えいたします。

屋上緑化の注意点


①植える植物に注意

屋上は日差しが強く長時間日光が当たっていることが多いです。直射日光に弱い植物はすぐに枯れてしまうかもしれません。

また地上に比べて風も強いことなどから、選ぶ植物は日当たりを好み乾燥に強いものを選ぶのがポイントです。

②水に注意

屋上に植えた植物に水を与える場合、屋上の防水処理が必須になります。防水処理の種類は、防水シート・塗膜防水・アスファルト防水などがあります。

例えば経年劣化などで防水シートが破れてしまった場合、建物内に雨漏りが発生してしまうかもしれません。緑化の施工を行った後は、簡単に修理や交換ができなくなるので、耐久性の高い防水処理を施す必要があります。

また同じ「水」でも、植物に水を与えることも必要になります。状況に応じて自動で水を注いでくれる「潅水システム」を設置することも検討する必要があります。

③風に注意

屋上は強い風が吹きやすいため、緑化の際は風にも注意が必要です。風の強さに注意しなければ、植えた木が倒れたり、緑化のシステム自体が飛散する可能性もあります。建物が受ける風の強さは「風荷重」と呼ばれ、建築基準法に風荷重の規定がありますので、設計の際に考慮する必要があります。

④重さに注意

屋上緑化の場合、建物構造によって屋上に載せられる重さに制限があります。設計の際は、積載荷重条件をチェックする必要があります。それに伴い屋上緑化に使用する土は、軽量化された有機質混合の人工軽量土壌を使用することが一般的なようです。

⑤根っこに注意

屋上緑化で樹木を植える場合、根が伸びて防水層に入ってしまうことがあります。それを防ぐために防根シートを防水層の上に貼るなどの対策が必要になります。

壁面緑化の注意点


①植える植物に注意

「屋上緑化」と同様に壁面に適した植物を選ぶ必要があります。

②成長速度に注意

つる植物を壁面につたわせる方法がありますが、つる植物が生育するまでに時間がかかります。施工前に植物が生育するまでの期間を考慮して、予定を立てることが必要です。

③壁の素材に注意

壁面の素材が緑化して問題ないものかを事前に確認する必要があります。 緑化を施す金網などの器具を取り付け可能かどうか、またそれらの重さに耐えられるのかも「屋上緑化」同様に調査しておく必要があります。

④維持費に注意

壁面緑化の種類によっては、毎年植え替えや補植をおこなう必要がある植物もあります。植物の維持管理費用がかかることも念頭に置いておきましょう。

駐車場緑化の注意点


①成長速度や傷みに注意

駐車場緑化の場合、緑化をおこなってから植物が根付くまでの期間は植物が傷みやすいので、ある程度の養生時間が必要です。壁面緑化や屋上緑化と違い、緑化施工した場所を人や車が踏むことを考慮し、利用スケジュールを組むことがポイントです。

②緑化する場所や面積に注意

駐車場の利用状況や利用者の属性によってはコンクリートの駐車場が適している場合もあります。バリアフリーや歩きやすさなどを検討し、利用者が使いやすい緑化の方法で駐車場を設計する必要があります。

まとめ


いかがでしたか?

もともとある建物や駐車場に緑化をおこなう場合と、新たに作る場所に緑化を採用する場合で注意点も変わってくると思います。

緑化専門の業者さんに相談して、トラブルの無いように計画的に進めることがポイントです。