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メリットたくさんオフィス緑化とは?!方法やポイントも解説します

オフィス緑化記事

緑化は、屋上や壁面、駐車場などの屋外だけでなく、オフィスなどの室内を緑化することでもメリットがあることをご存じでしょうか。

具体的には、「作業効率の向上」や「ストレスの軽減」などがあると言われており、仕事をするうえでも嬉しいメリットです。

近年は「ストレスチェック制度」の義務化や「働き方改革」などが行われ、メンタルヘルスの重要性も高まっています。
職場環境の改善としても、オフィスに緑化を採用する企業が増えているそうです。

メリットがたくさんのオフィス緑化。方法やポイントを解説します。


オフィス緑化とは?
オフィス緑化とは、オフィスに観葉植物などの自然を取り入れることで、植物によるさまざまな効果を活かし、職場環境の改善や従業員の満足度の向上などを目指す取り組みです。


オフィス緑化のメリット
オフィス緑化を行うことで、さまざまなうれしいメリットがあります。
メリットを5つご紹介します。


1.リラックスやストレスの軽減に
植物や木々などの緑のある環境にいるとき、安らぎや癒しを感じられたことはありませんか?
さまざまな研究から、緑化を行うことでリラックスできたり、ストレスの軽減につながることが分かっています。

人は植物を見ることでアルファ波が増えるといわれています。
ゆったりとリラックスでき、不安や緊張を和らげるほかにも、幸福感が増したとのデータもあり、さまざまな心理的な効果を得ることができます。

また、体の免疫力の向上や、血圧の低下などの効果もあるとされ、心身ともに良い影響を得られることが分かっています。


2.目の疲労の緩和
近年、パソコンやスマートフォンは、私たちの仕事や日常生活において欠かせないものとなりました。
パソコンなどのVDT(=Visual Display Terminal)作業は、目の疲れやドライアイ、一次的な調節機能の低下などの影響があることが分かっています。

愛媛大学農学部の研究では、1)パソコンなどのVDTの作業中に観葉植物を見ることで視覚疲労が緩和し、作業後に見ることでも視覚疲労が回復したという結果が報告されています。

オフィス内のデスク上の身近なところに植物を置くことで、目に優しい環境を作ることができると考えられます。

・参考
1) 浅海英記 ・仁科弘重 ・中村博文 ・増井典良 ・橋本 康 愛媛大学農学部.
「観 葉 植 物 を見 る こ とがVDT作 業 に伴 う視 覚 疲 労 に及 ぼ す 影 響」. 植物工場会誌.1995.(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshita1991/7/3/7_3_138/_pdf


3.作業効率・生産性向上が期待できる
植物を見ることでリラックスしたりストレスが軽減されることによって、生産性が高まるという報告も多く見られます。

アルファ波には、脳の活性化を促し、記憶力や集中力を高めるという嬉しい効果もあるそうです。

植物との距離が近くなるほどパフォーマンスが向上するというデータもあるため、デスクの上に小さな植物を置いたり、目につく場所の壁や天井から吊り下げるポットを利用するのもおすすめです。


4.空気の清浄化
人の多いオフィスでは、室内の二酸化炭素の濃度が高くなりがちです。
二酸化炭素濃度が高まると、集中力や思考力の低下、眠気などの原因となってしまいます。

植物には、二酸化炭素を吸収して濃度を低下させたり、空気中の大気汚染物質を吸着することで、周辺の空気を浄化する作用があります。
また、植物のもつ水分を吸放出する作用により、室内湿度や温度を調整するともいわれています。

オフィスに置くことで空気をきれいに保ち、さらには集中力の低下などを防いでくれる効果が期待できるでしょう。


5.企業イメージアップ
オフィスに植物を取り入れ緑化を行うことで「職場環境」「従業員のストレスや健康」「環境問題」への対策を実施している企業として、イメージアップすることが期待できます。

また、オフィスに美しいグリーンのある光景は美観の向上としても役立ち、来客時にも良い印象を与えられるでしょう。


6.良好なコミュニケーションへつながる
植物によりリラックスしたり緊張感が軽減されることで、落ちついた状態で人と接することができ、良好なコミュニケーションへつながることが期待できます。また、植物の生育や水やりを通して、コミュニケーションが生まれることもあるようです。


オフィス緑化の方法
休憩スペースや会議室、エントランスなど、オフィスに緑化を取り入れる方法をご紹介します。


観葉植物を配置する

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ポットやプランターを用いて棚やデスクなどに置く方法で、一般的で採用しやすい方法です。
身近なところに植物を置くことで、意識的にも無意識的にも視界に入りやすくなります。
小さな観葉植物を自分のデスクに置くのもメリットを感じやすいでしょう。

床に配置するときには、歩行の妨げにならない安全な場所を選びましょう。


壁面緑化(グリーンウォール)

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植栽ポットを吊るしたり、グリーンパネルを使用します。
壁面を緑化することで、オフィス全体に植物の美しいグリーンが広がり、より大きなスケールで緑を感じることができます。

管理の難しいところにはフェイクグリーンを利用すると、美しい緑の状態をキープできるのでおすすめです。

◆ポイントや注意点
オフィス緑化を成功させるポイント、注意点を解説します。

1.定期的なメンテナンスを実施する
定期的なメンテナンスを実施することで、植物が健康で美しい状態を保つことができます。
見るよりも育てることで、オフィス緑化のメリットをより感じやすいといわれており、負担のない範囲で水やりなどをしながら、植物の成長を見守ることもおすすめです。
方法や頻度は、植物の種類や季節によっても変わります。

メンテナンスには
・水やり
・葉のほこり取り
・肥料を与える
・害虫対策薬剤の散布
・剪定
・プランターの植え替え
などがあります。

土や葉が床に落ちることもあるため、清掃も必要なメンテナンスです。

メンテナンスに心配がある場合には、フェイクグリーンを使用したり、メンテナンスも行うレンタルサービスなどへの外部への依頼をするのもよいでしょう。


2.日当たりや温度などに注意
日陰でも育つ植物や、寒さに弱い植物などもあり、植物が元気にいるために必要な環境は異なります。
窓際には日向が好きな植物、オフィスの奥には日陰でも育つ植物を選択し、配置しましょう。枯らしてしまうのを防いだり、メンテナンスが行いやすくなるのでおすすめです。

寒さの強い地域や、室内温度が低いオフィス環境の場合には、耐寒性の高い植物を選ぶようにしましょう。

日当たりが足りない場合には、定期的に日光浴をさせたり、植物育成用のライトを設置する方法もあります。


3.植物選びのポイント
植物にはそれぞれ特徴があります。
・乾燥に強く、水やりの回数が少ない
・葉が落ちにくい
・病気や虫に強い
・日陰でも育つ
・形が崩れにくい
など、できるだけ手のかからない植物を選ぶことで、あとのメンテナンスが楽になります。


◆おすすめ植物

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〈パキラ〉

水やりなどのメンテナンス頻度が少なく、耐陰性があり直射日光の入らないオフィス環境でも育てやすい植物をご紹介します。

パキラ成長スピードが早く、小鉢サイズのものからシンボルツリーとなる大きなサイズまであります。病害虫にも強い植物です。
モンステラ切れ込みの入った大きな葉が人気で、南国の雰囲気を感じさせます。
サンセベリア空気清浄作用の強い植物で、たくさんのマイナスイオンを放出することでも知られています。
シェフレラ成長が早く、室内でも育てやすいといわれている。緑のノーマルの葉と、黄色の斑入りの葉があります。
ベンジャミン空気清浄効果の高い植物といわれています。
セローム成長が早いため、広いスペースに置くと良いでしょう。
ユッカ
(青年の木)  
先の尖った葉が上に伸びるため、成長・発展のシンボルとされる縁起のいい植物です。
ポトス植栽ポットとの相性も良く、壁から吊るして下方へ成長させるのもおすすめです。

以上、オフィス内でも育てやすい植物をご紹介しました。

基本的に植物は日当たりを好みます。定期的に、直射日光を避けた日当たりの良い場所に置いてあげるのがおすすめです。


まとめ
オフィスに緑化を取り入れることは、リラックス効果やストレスの軽減が期待できるだけでなく、身体へも良い影響があるとされています。
また、コミュニケーションの活性や企業のイメージアップなどにも繋がるといわれており、メリットがたくさんあります。

植物を選ぶ際には、設置予定場所に適した植物を選ぶことで、環境植物が生育し、メンテナンスのしやすさにつながります。

見るよりも育てることで、よりその効果を感じやすいといわれています。

負担のない範囲で水やりなどをしながら植物の成長を見守ることもおすすめです。

長い時間を過ごす職場だからこそ、快適な職場環境の改善に緑化を取り入れてみてはいかがでしょうか。

弊社でも、オフィス緑化(室内緑化)のご相談に乗らせていただきますので、お気軽にお問合せください。

・参考
人の健康に役立つ緑の知覚 飯島健太郎 2013年
https://www.hakusoryokka.org/pdf/perception_of_greenery_for_human_health.pdf


豊橋技術科学大学・工学(系)研究科(研究院)・教授 研究代表者 松本博
観葉植物のグリーンアメニティ効果の実証と室内環境デザインへの応用
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-26289202/26289202seika.pdf