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2022.06.16
緑化のメリット・デメリット
◆緑化とは?
「緑化」という言葉を辞書で調べると「草木を植えて緑を増やすこと」と記されています。
方法としては、道路沿いに樹木を植えることも「緑化」ですし、環境改善を図るために建物に施す、屋上緑化や壁面緑化なども「緑化」の一つです。
◆目的は?
植物の機能を利用し「地球温暖化」や「ヒートアイランド現象」などの環境改善を図ることを目的としています。
とくに都市部では、緑が減ることでさまざまな問題が起こるため、国をはじめ行政や企業などが都市の緑化の推進に取り組んでいます。
◆緑化のメリット・デメリット
「緑化」を行うことで、どんなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。
<メリット>
・ヒートアイランド現象の緩和
コンクリートやアスファルトは、高温になりやすく膨大な熱量を生産するため、ヒートアイランド現象を助長させます。
緑化することにより地面や建物からの熱の放射を軽減させ、ヒートアイランド現象の緩和につながります。
利用する人にとっても、体感温度を下げることができることもメリットです。
・省エネルギー効果
植物があることによって直射日光を遮断し、断熱効果となります。
夏場は断熱効果、冬場は保温効果があるので、その結果空調の稼働率が下がり、節電や省エネルギーにつながります。
・建物を保護する効果
屋上緑化や壁面緑化は、建物を緑で覆います。
そのため、酸性雨や紫外線などによる建物の劣化を防止する効果が期待できます。
・雨水流出の緩和
緑化を施すことで、雨水が一気に下水や河川に流れてしまうことを抑制します。
土壌や植物が乾いているときには、水分を吸収して貯留する効果があり、湿っているときには緩やかに排水してくれるためです。
これにより、都市部の道路の冠水や浸水被害の発生を遅延・緩和する効果が期待できます。
・二酸化炭素を削減し空気を浄化する
植物は光合成によって二酸化炭素を吸収するため、二酸化炭素を削減し空気を浄化するといわれています。
温室効果ガスである二酸化炭素が削減できるということは、大気汚染や地球温暖化の防止という環境問題の対策になっています。
・防火耐熱効果
生木には「中まで火が通りにくく燃えにくい」という性質があります。
万が一火災が起きた場合には、樹木などの植物があることで、建物を炎から保護したり、火災の延焼を食い止めることが期待できます。
・癒しの効果
植物の緑には、ストレスをほぐし、リラックスできるという心理的効果があるといわれています。
癒しの効果のみならず、植物には騒音を低減させる効果もあり、静かで快適な空間への改善が期待できます。
<デメリット>
・建物へ負担がかからないよう「積載荷重」を守る必要がある
屋上緑化では、「積載荷重」といって、屋根へ載せられる重さが法律で決められています。
土壌や植栽、排水システムを設置することで屋上に重さが加わります。事前に可能な荷重量の確認をし、建物に負担がかからない範囲内で緑化をする必要があります。
緑化の目的などによっても重さの制限は異なるため、対策を含めて専門の施工業者に相談するのもよいでしょう。
・落ち葉により排水溝が詰まりやすい
雨水などを地上に流す排水口が狭く、大雨や落ち葉で詰まってしまうと、雨漏りの原因となったり植物の生育にも悪影響となったりします。
排水口が詰まらないように定期的に清掃をし、排水口周りの落ち葉対策をしっかり行うことが大切です。
・近隣への配慮が必要
屋上では地上に比べて風が強くなります。
隣接する建物の敷地内に落ち葉や設備が落下し迷惑をかけたり、思わぬ事故を起こす危険もあります。
風よけ対策や土壌の飛散防止など、十分な風対策が必要です。
・管理、手入れが難しい場所がある
壁面緑化の多くは、維持や管理が簡単に行えないため、植栽基盤の充分な整備を行うことが重要です。
植物によっても異なるため、維持管理が行いやすい植物を選ぶのがおすすめです。
・生育に時間がかかる
環境条件や景観を十分考慮して植物の選択をする必要があります。
ツル植物の生育には時間がかかるため、ある程度の時間が必要になります。
完成の時期に合わせた植物選びも重要です。
◆まとめ
緑化にはメリットがたくさんあることがお分かりいただけたと思います。
「環境改善」から、私たちの身近な生活の中での「癒し」まで幅広く活用できる緑化。
メリットだけでなくデメリットもあるため、ご紹介したように、建物に施す場合などは積載荷重の確認や定期的なメンテナンスが必要になります。
緑化を成功させるためには、緑化専門の施工業者に相談し、施工を進めることも重要です。
弊社でも、緑化に関するご相談を承っております。
お気軽にご連絡ください。