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ヒートアイランド現象と地球温暖化について

近年よく耳にする「ヒートアイランド現象」と「地球温暖化」ですが、二つに共通することは、私たち人間の活動が原因で「気温を上昇させてしまう」ということです。

今回は「地球温暖化」と「ヒートアイランド現象」について、それらが起こる仕組みや、私たちへの影響などを分かりやすくお伝えいたします。


ヒートアイランド現象とは?


「ヒートアイランド現象」とは、郊外と比べて都市部の気温が高くなる現象です。気温を分布図にすると都市部だけ気温が高いので、分布図の見た目が「島(Island=アイランド)」のような形になることから「ヒートアイランド」と呼ばれています。

過去100年間で日本の平均気温は小・中規模の都市では約1℃、東京では約3℃も高くなっているんだそうです。


ヒートアイランド現象が起こる原因


都市化される以前は、樹木や草花など自然の「緑地」が熱を水蒸気として逃す働きをしてくれていたので激しい気温の上昇は抑えられていました。

しかし、都市化が進むと建ち並ぶ高層ビルによって風通しが悪くなってしまいます。地面に熱がこもってしまうことがヒートアイランド現象の原因の一つとされています。

また、道路や建築物に使われるアスファルトやコンクリートは熱を溜め込む性質があります。溜め込んだ熱は夜間も大気へ放出し続けられ、これにより熱帯夜が引き起こされます。

更に、工場の排熱、エアコンや車の排気ガスなど人間の活動によって排出される熱やガスも原因とされています。

ヒートアイランド現象による影響

熱中症などの健康被害や、集中豪雨の増加、越冬できないはずの生物が越冬可能になるなど「生態系」への影響も懸念されています。また、私たちが夏場長時間冷房を使うことで二酸化炭素の排出量が増え「地球温暖化」の原因にもなります。

地球温暖化とは?


つづいて「地球温暖化」についてお伝えします。

地球温暖化とは、長期的な視点でみたときに「地球全体の平均気温」が上昇する現象です。

自動車の燃料や発電のために石油・石炭などの「化石燃料」を燃焼させると、二酸化炭素やメタンなどの気体が発生するのですが、その気体のことを「温室効果ガス」といいます。

私たちの生活活動でたくさんの温室効果ガスが放出されると、大気中の温室効果ガスの濃度が高くなります。そうすると大気圏にガスが滞留してしまい気温を上昇させてしまうのだそうです。これを「温室効果」と言い地球温暖化の原因になります。

さらに近年の森林破壊により、樹木が二酸化炭素を吸収する量が減少していることも原因の一つとして世界的に問題視されています。

地球温暖化による影響

地球温暖化が進むとどのような影響が出るのかをお伝えします。

①海面上昇
気温の上昇で氷河がとけだし海面が上昇します。標高の低い沿岸の地域や島が水没して国土の消失や高潮の被害を受ける可能性があります。

②生態系の変化
気温が上昇すると環境に適応できずに絶滅する動物がいるかもしれません。また、今までと同じくらいの気温環境を求め、より気温の低い場所へ生息域を移動することも考えられ、生態系が変化する可能性があるようです。

③気候の変化、災害の増加
乾燥地帯では干ばつや砂漠化が進み、森林火災も増加するそうです。逆に、気温上昇が原因で前例のない豪雨や洪水、大型の台風が頻発するなど、自然被害が増加することが考えられます。

④農業への影響
気温の上昇が原因で、これまで育てられていた作物が育たなくなったり、台風や洪水などの災害が増加することで、収穫前の作物が被害にあうなど、食糧不足が深刻になる危険性もあります。

⑤人体への影響
気温が上昇することで、熱中症の被害が増加することが考えられます。また「マラリア」などの感染症が今までに無い地域に拡大する危険性があります。

まとめ

いかがでしたか?ヒートアイランド現象と地球温暖化は都市部での問題、地球全体での問題というふうに、エリアや規模が違います。しかし、どちらにも共通するのは、私たち人間の日々のちょっとした行いが「抑制の鍵」となることだと思います。

例えば夏場のグリーンカーテン。ビルの屋上や壁面緑化。駐車場の緑化など。「緑化」というアクションも地球の環境を守っていくことにつながります。私たちの生活に大きな影響を及ぼす前に、いま一度「緑化」を活用してヒートアイランド現象と地球温暖化抑制をおこなってみるのはいかがでしょうか?