お知らせ

INFORMATION

Scroll

家庭でも簡単にできる緑化の始め方は?実践方法、成功のポイントについても解説いたします。

緑化は、工場や商業施設などで多く取り入れられていますが、戸建てやマンションなどの一般家庭でも気軽に始めることが可能です。

大きな緑化施設にはその分多くの環境改善効果がありますが、家庭での小さな緑化にも癒やし効果や景観性向上など緑のもたらす効果が得られるといわれています。

こちらの記事では、手軽に始められる家庭での緑化の取り入れ方や、環境にも優しいライフスタイルを提案いたします。
ご自宅の空いているスペースや室内など、身近なところから始めてみてはいかがでしょうか?

◆家庭での緑化のメリット


家庭での緑化には、環境意識を高めるだけでなく、家族の健康や心の安らぎに良い影響を与えるなど、さまざまなメリットがあります。

たとえば、家庭での緑化を行うことで空気の清浄効果やヒートアイランド現象の緩和など、環境改善への貢献が期待されています。
このほかにも、植物を見たり育てることで癒しを感じられ、ストレスの軽減へつながるなどの精神的な安定を得られるともいわれています。

家庭菜園やハーブの栽培を通じて、食卓に安全で新鮮な食材を提供できる点も魅力です。
家の周辺や壁面などを緑で彩ることで、家や街並みを美しくし、景観性を向上させることができます。

◆家庭でできる緑化の取り入れ方


1.ベランダやバルコニーでガーデニング
ベランダやバルコニーでのガーデニングは、家庭で手軽に緑化を楽しめる方法です。
限られたスペースでも、鉢植えやプランターを使い、花やハーブ、野菜を育てることができます。
風通しや日当たりを考慮しながら、季節ごとに適した植物を選びましょう。
また、吊るすタイプのプランターや棚を活用すれば、立体的に緑を取り入れることが可能です。

最近では、一つの鉢に複数の植物を植える「寄せ植え」や、入れ物や容器などを使用する「コンテナガーデン」も人気です。
お好みの花や多肉植物などを組み合わせておしゃれな鉢やコンテナに植えると、玄関やベランダが華やかになります。

コンテナやプランターは移動させやすいため、日照条件に合わせて最適な場所に配置できます。
初心者でも簡単に始められるので、日常に自然の彩りをプラスし、リラックスできる空間を作るのに最適です。

2.壁面緑化
壁面緑化は、マンションや戸建てでも手軽に取り入れられる緑化の方法です。
断熱効果や遮音効果も期待でき、夏場の室温を下げる効果も期待できます。

室内外の壁やフェンスに植物を配置することで、空間を有効活用しながら自然の美しさを楽しむことができます。
壁面に専用のグリーンパネルや柵(トレリス)を設置してツル性の植物を這わせたり、耐陰性の植物を配置する方法が育てやすいでしょう。

DIYで壁面緑化を制作することも可能です。

たとえば、壁に突っ張り棒を設置してハンギングポットを吊り下げたり、ネットをかけてツル植物を登はんさせたりして壁面や窓辺を彩る方法があります。
その際の注意点として、落下防止のために取り付けはしっかり行い、植物が成長したときの重さにも配慮して耐荷重の大きいものを選びましょう。

壁面緑化の促進として助成制度が採用されている自治体もあるため、お住まいの自治体に確認をしてみるとよいでしょう。

3.グリーンカーテンの設置
グリーンカーテンの設置は、マンションや戸建てでの家庭緑化に効果的な方法です。
特に夏場の省エネ対策として注目されています。

ゴーヤや朝顔などのツル性植物を窓辺やベランダに設置することで、直射日光を遮り、室内の温度を下げる効果が期待できます。
また、見た目も爽やかになり、家全体の景観が美しくなるでしょう。

簡単に設置できるため、初めての方でも挑戦しやすく、エコで快適な住環境づくりに最適です。

4.室内植物の導入
室内植物の導入は、リビングなどの空間に彩りと癒しをもたらします。
手入れがしやすいので、忙しい現代人にもぴったりの選択肢です。

観葉植物やハーブ、小型のサボテンなどを部屋に置くことで、空気を浄化しリラックス効果を高めることができます。
特に日当たりの良い窓辺やリビングのコーナー、キッチンのカウンターなどに配置すると、空間がいっそう明るく感じられるでしょう。

最近では、土がなくても空気中の水分を栄養に育つエアプランツや、透明なガラスの中で植物を育てるテラリウムが登場し、インテリアとしても人気があります。

室内植物は季節やインテリアに合わせて植物を選ぶことで、部屋の雰囲気を変えられるのも魅力です。
植物を選ぶ際には、室内の日当たりや環境に合わせて選定すると成功しやすくなります。

5.家庭菜園
家庭菜園は、日々の暮らしに自然の恵みを取り入れられる人気の方法です。

新鮮な野菜やハーブ、特にトマトやバジル、レタスなどの簡単に育てられる作物が注目されています。
小さな庭やベランダでも、プランターや鉢を活用すれば初心者でも手軽に始められます。
きゅうりなどの植物では、成長に合わせてツルを這わせる支柱やネットを用意しましょう。

無農薬で安心な食材を育てることで、家族の健康を守り、食事の楽しみも増えるでしょう。

6.屋上緑化・庭園
屋上庭園は、工場や商業ビルで行われているイメージの強い緑化の方法ですが、フラットな陸屋根などであれば家庭にも設置することが可能です。

屋上に植物を植えたり置くことで断熱効果が現れ、夏場の室温を下げる省エネ効果が期待できるでしょう。
また、ヒートアイランド減少の緩和や、景観の向上など様々なメリットがあります。

屋上全体を芝生などで緑化する方法の他に、庭園を造ったり、プランターや鉢植えを使用し植物を植える方法があります。
注意点として、建築基準法では、屋上に置ける重さの上限を定めた「積載荷重」が定められています。屋上緑化を取り入れる際には事前に確認し、重さを超えないよう注意が必要です。
また、屋上は水が溜まりやすいため、防水処理が重要です。耐久性や排水設備の確認も併せて行うとよいでしょう。

屋上緑化を検討している場合には、事前に緑化の施工業者に相談されることがおすすめです。

7.庭
庭での緑化は自由度が高く、庭全体に芝を敷いたり、花壇を設置するなどのさまざまな方法があります。
環境改善への貢献などのメリットはもちろんのこと、四季折々の緑豊かな美しい庭園を楽しめるでしょう。

最近では、苔を使用した日本庭園も人気が高まっています。
植栽など、長年にわたり成長するものは将来的な姿も視野に入れてデザインをすることが大切です。

家の周囲を、塀の代わりに生垣にしたり、フェンスに植物を這わせる方法も景観性が向上するためおすすめです。

◆成功に導くポイントや注意点

家庭での緑化を行う際には、以下の点に考慮しましょう。

1.マンションでの規約に注意
マンションにお住まいの場合、管理規約によって緑化できる範囲が異なりますので、必ず先に規約の確認を行いましょう。

2. 植物の選定
環境に合わない植物を選ぶと、育てるのが難しくなってしまいます。
気候や場所に応じての日照条件に適した植物を選ぶことが大切です。

3. スペースの確保
植物が成長するためのスペースを確保することが大切です。
特に、樹木や広がるタイプの植物を植える際は、将来の成長を考慮して十分なスペースを確保しましょう。

4. 害虫や病気の対策
家庭での緑化では、害虫や病気が発生することがあります。
定期的なチェックと早期発見が重要です。必要に応じて、害虫駆除剤や病気に対する予防策を講じましょう。

5. 近隣への配慮
樹木やツル植物が隣地に越境することがないように注意しましょう。
また、落葉や花粉が近隣に迷惑をかけないように、適切な植物を選び、管理することが重要です。

6. 法律や条例の確認
特に大きな樹木や目立つ緑化を行う場合、地域の条例や法律に従う必要があります。
自治体によっては、許可が必要な場合や特定の植物の植栽が制限されていることがありますので、事前に確認しておくことが大切です。

7.建物の状態の配慮
緑化を建物に施す際には、建物側が緑化に耐えられる状態であるか確認することも大切です。
屋上に緑化を行うには、建築基準法で定められている積載荷重や、防水処理の状態について確認をしておきましょう。

これらを守りながら緑化を進めることで、家庭での緑化を成功させることができます。

◆助成制度

家庭での緑化の義務はありませんが、自治体によっては戸建て住宅やマンションでも利用可能な助成制度を設けている場合があります。
屋上緑化や壁面緑化などを促進するための助成金や技術支援が受けられる場合がありますので、検討している場合にはぜひ調べてみるとよいでしょう。

https://www.tokyogreenery.metro.tokyo.lg.jp/green-system/system.html
緑を保全・創出するための助成制度:東京都都市整備局都市づくり政策部緑地景観課

このほかにも、市区町村独自の緑化助成制度を設けている場合があります。お住まいの市区町村のホームページをご覧いただくことをおすすめします。

◆まとめ


家庭での緑化は、身近な場所で自然を楽しむことができる活動です。
広い空間でなくても、ベランダやバルコニーを有効に活用することで、緑豊かな癒やしの空間を創造することができます。
また、空気の清浄化やヒートアイランド現象の緩和などの環境改善への貢献や、リラックス効果が期待できるなどのメリットがたくさんあります。

ポイントや注意点を守りながら行うことで、緑化による環境に優しいライフスタイルを実現することができるでしょう。


弊社でも、緑化に関するご相談を承っております。
お気軽にご連絡ください。

TEL  :03-3863-3548
FAX  :03-3863-3579
E-mail :info@sankosha-green.co.jp